【子供の出っ歯を治そう】歯列矯正の種類や期間、費用について
お子さまの成長とともに歯並びが気になっている方、すでに悩んでいる方はいらっしゃいませんか。中でも前歯が突き出している「出っ歯」は、お子さまの将来を考えると早いうちに治してあげたいものですよね。
今回は出っ歯を治すための歯列矯正について詳しくご紹介します。
まずは予防から
出っ歯をはじめ歯並びを悪くする原因の一つには、生活習慣やお子さまの癖などがあります。
常に口呼吸をしていたり、指しゃぶり、噛み癖がある場合は注意しましょう。また、顎の成長が乏しいと永久歯がまっすぐ生えずに歯並びが悪くなってしまいます。食事の際はよく噛み、やわらかいものばかり与えないよう気を付けてください。その際に正しい姿勢を保つとより効果が高まります。
まずはご家庭でできることから取り組んでみましょう。
歯列矯正の方法は主に3種類
矯正には歯の移動と顎の骨の拡大を行うプレート矯正、ブラケットと呼ばれる金属製の矯正器具を使う方法、そしてマウスピースを使う方法があります。
プレート矯正は床矯正ともいわれ、抜歯をせずに治療できるのが特長です。金属製の矯正器具を使う場合は、一つ一つの歯の表面もしくは裏側に器具を装着し、そこにワイヤーを通します。一般的に歯列矯正というとこの方法をイメージされる方が多いと思います。マウスピースに比べて費用を抑えられる反面、表側に装着する場合は目立ちやすいのが難点といえます。また、どちらも矯正装置を自由に取り外すことができないので、口内環境をきれいに保つケアが必要です。
一方、近年人気を集めているのが「マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)」といい、オーダーメイドの透明のマウスピースを使う方法です。
ブラケットよりも目立ちにくく、簡単に取り外しができるので食事や歯磨きが今まで通りできるのが特長です。また、2週間ごとに新しいマウスピースに交換するため清潔な状態をキープできます。
インビザラインは痛みを最小限に抑えられるので子供にもおすすめですが、1日あたり20時間以上は装着しないといけないため、しっかり管理する必要があります。
なお、歯の重なりが大きかったり骨格そのものにズレがある場合は適用できないため、他の矯正方法を選ぶ必要があります。
いつ始めるべき?費用はどのくらい?
矯正を始めるタイミングとして一般的に推奨されているのは、永久歯が生え始める5~7歳です。早めに始めることで子供の骨格の成長を利用することができ、比較的容易に歯並びを改善することができます。また顎の過剰な成長を防ぎ、骨格の改善も期待できます。
治療の大まかな流れとしては、まず奥歯の位置をチェックします。上と下のバランスが悪ければ奥歯を動かしていく必要があり、場合によっては抜歯します。その後、時期を見て矯正を開始し、永久歯の生えそろいに合わせて終了するようにプランを立てます。
なお、子供の矯正は主に2つの時期に分かれます。
1期治療:6歳から小学校中学年まで
まだ乳歯がある時期なので、永久歯がまっすぐ生えそろうように顎の調整を行う矯正が中心となります。費用の目安は10万円から40万円程度です。
2期治療:小学校高学年から中学生まで
永久歯が生えそろった時期なので、基本的に大人と同様の矯正を行います。費用の目安は30万円から60万円程度です。
出っ歯の度合いや使用する矯正器具によりますが、全体を通して治療期間は概ね1~3年です。決して短い期間ではないので、お子さまの将来を見据えて計画的に矯正を検討するといいでしょう。
まとめ
子供の歯の矯正は開始時期の見極めが大切です。少しでも気になることがあれば一度受診してみるといいでしょう。
アップル小児矯正歯科には出っ歯をはじめとする歯並びや矯正について詳しいスタッフが多数在籍しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
※マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、薬機法対象外の矯正歯科装置であり,医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。