小児歯科と歯科の違いとは何でしょうか?
こんにちは。アップル小児矯正歯科 千枝和巨です。
これから、このスペースに日常の診療で感じたことなどを、
不定期に書いていこうと思っています。
さて、アップル小児矯正歯科は、「小児歯科」と「矯正歯科」の診療所です。
あれっ、予防歯科は?って思われるかもしれませんね。
予防歯科の診療は行っていますが、
「標榜科目」としては「予防歯科」は掲げていません。
この辺りのことも、いつか書きたいのですが、今日はスルーします。
小児歯科とは
それで小児歯科の話です。
そもそも小児歯科って、何でしょう。
子どもをあやすのが上手な歯医者?
子ども向きの内装の歯科医院?
どちらもよく言われる話ですが、小児歯科とは違います。
この違いは、内科と小児科の違いに置き換えるとわかりやすくなります。
患者さんが「おなかが痛い」と来院したら、
内科の先生は、何万とある病名の中で、
主に成人によくある病気の中から、
目の前にいる患者さんがどれに当てはまるのか、
頭の中で検索していくでしょう。
同じように小児科の先生は、
小児によくある病気の中から、検索していくでしょう。
結果、子どもが患者さんなら、
小児科の先生の方が早く正確な診断にたどり着くことになるでしょう。
だからこそ患者さんは自分の今の症状は、
なに科にかかれば良いのか?を間違えると、
とんでもなく遠回りの治療をすることになります。
小児歯科と歯科の違い
「小児歯科」と「歯科」の関係も同じです。
お口の中に起きたトラブルに対し、
歯科の先生が最初に思い浮かべる病名≒トラブルの原因と、
小児歯科の先生が最初に思い浮かべる病名は、きっと違います。
良くあるむし歯だって、小児歯科の先生は、
感染によるむし歯を思い浮かべるでしょうし、
歯科の先生は、噛み合わせの問題との関連を疑うでしょう。
特に小児のお口の中は、
乳歯から永久歯への総入れ替えの大きな変化があります。
そんなわけで、乳歯を見ながらも、
その次に生える永久歯がちゃんと生えてくるかな?と
いつも考えているのが、小児歯科の先生なのです。