一般的な歯列矯正の方法であるワイヤー式では、ガムや繊維質の野菜など歯に挟まりやすい食べ物は口にできないといった多少の食事制限が発生します。
では近年人気を集めるマウスピース矯正の場合でも、そうした食べ物を避けたり、間食を控えたりするべきなのでしょうか。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)とは、自分の歯の形に合った透明のマウスピースを使用する矯正方法です。食事をする際には取り外すことができるので、食事制限はなく、歯磨きも容易なので常に口内を清潔に保つことができます。
とはいえ、食生活において気をつけなければならない点はいくつかあります。今回は治療中における食事の注意点と対処法について詳しく解説します。
マウスピースを装着したままの食事はNG
食事をする際には必ずマウスピースを外しましょう。装着したまま食事をすると、歯との間に食べ物の残りカスが溜まって細菌が増殖し、悪臭やむし歯を引き起こす恐れがあります。唾液の除菌作用も働かず非常に不衛生なので注意しましょう。
また、一般的にプラスチック製なので、色の濃い食べ物を食べると着色してしまう可能性があります。禁止する必要はありませんが、どんなメニューでも食後には必ず歯を磨いてから付け直すようにしましょう。
間食にも要注意
お菓子やジュースといった間食でも同様のリスクが生じるため、必ず外しましょう。また、お菓子やジュースには砂糖が多く含まれており、食後すぐに歯磨きをしないことも多いため、口の中が汚れたまま長時間過ごしてしまうこともあります。
口内環境が悪いとむし歯や歯周病につながりやすく、最悪の場合、歯型を最初から取り直さないといけなくなる可能性があるので気をつけましょう。
さらに、マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)では一日あたり20時間以上装着する必要があるので、朝・昼・晩の食事に加えて間食の際にも外すとなると装着時間が短くなります。
矯正の結果を得るのが遅くなってしまう上に、だんだんとマウスピースの形が自分に合わなくなることが考えられるので、できれば間食は控えましょう。
それでも間食をしたい、予定があって間食が避けられないという場合には
- 外している時間を短くするために間食の時間も短くする
- 一週間のうちに間食をとる曜日や日にちを決めておく
などの対策をするといいかもしれません。
飲むのは基本的に水のみ
食事や間食の注意点はわかりましたが、飲み物はどうでしょうか。
実はコーヒーや紅茶を飲むことも汚れの原因となってしまいます。
基本的に治療中は、その清潔さを保つため水以外の飲み物はあまりおすすめできません。
ちょっとした休憩にコーヒーや紅茶を飲みたくなるものですが、このときも間食時と同様に外す必要があります。さらにソフトドリンクや炭酸飲料もマウスピースを痛めてしまう原因になるので避けましょう。
矯正を始めたての頃はこの一連の行為が億劫に感じるかもしれませんが、徹底することで美しい歯並びを手に入れることができます。健康と美しさのためにぜひ心がけてください。
まとめ
透明で目立ちにくく、取り外しができるという点で魅力的な矯正方法ですが、こまめに取り外す必要があることもふまえて選ぶ必要があります。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)について詳しく知りたい方は、アップル小児歯科矯正歯科まで気軽にお問い合わせください。
※マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、薬機法対象外の矯正歯科装置であり,医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。