小児矯正はいつから始める?年齢より前歯の生え変わりで見る目安
「矯正って何歳から始めるもの?」と、わが子の歯並びが気になり始めても、時期の見当がつかず迷っている保護者の方もいるかもしれません。「6歳ごろ」「小学生になったら」といった年齢の目安は見かけますが、歯の生え変わりのペースには個人差があります。アップル小児矯正歯科(北海道苫小牧市)では、年齢よりも前歯の生え変わりの状況を見て、始める時期を考えています。
小児矯正の開始時期は年齢より前歯の生え変わりで考える

子どもの矯正に「何歳から」という一律の線はありません。当院では、上下の前歯が永久歯に生え変わったかどうかを、開始の判断の軸にしています。
開始時期は歯並びやかみ合わせの状態で大きく変わる
日本歯科医師会のテーマパーク8020では、矯正歯科治療の開始時期は、歯ならびやかみ合わせの状態、年齢などによって大きく異なるとされています。[1] 同じ年齢でも、すぐ相談したほうがよい子と、経過を見てよい子がいるということです。
幼児期に健診で指摘されても、すぐ装置は付けず経過観察になる
1歳6か月健診・3歳児健診や、幼稚園・保育園の歯科検診でかみ合わせを指摘されると、不安になる方もいるでしょう。当院では、幼児のうちにすぐ装置を付けることはありません。早くても上下の前歯が永久歯に生え変わるまでは、経過観察を基本にしています。
学校の歯科検診で指摘された場合は、上下の前歯が永久歯になっていれば、矯正相談の受診を検討してください。
指しゃぶりや舌の癖は、4〜5歳ごろまでにやめたい習慣
装置を付けない幼児期でも、できることはあります。日本歯科医師会によると、指しゃぶりで上下の前歯の間に指を噛んでいると、開咬(前歯が噛み合わない状態)になりやすいとされています。[3]
当院では、指しゃぶりや舌を前歯の間から出す癖など、かみ合わせに影響しうる習慣は、4〜5歳ごろまでにやめることを勧めています。
上の前歯2本・下の前歯4本が永久歯になった頃が始めどき

当院が考えるスタート時期の目安は、上の前歯の永久歯が2本、下の前歯の永久歯が4本生えた頃です。歯が埋まって生えてこないなどの問題がない場合の目安です。
前歯は下から上へ、数か月〜1年ほどの間隔で生え変わる
日本歯科医師会によると、最初の永久歯は6歳前後に生えてきます。永久中切歯が生えて6か月から1年ほど過ぎると、その横の側切歯や上の中切歯が生え代わり、さらに数か月遅れて上の側切歯が生え代わります。[2]
つまり前歯の生え変わりは1年から数年かけて進みます。「何歳か」より「今、何本生え変わったか」を見るほうが、実際の状態に合います。
生え変わりが進みすぎると、装置をかける奥歯の乳歯が抜けることがある
前歯の生え変わりがそれ以上進んでいると、装置をかける奥歯の乳歯が、治療中に抜ける可能性があります。その場合は、奥歯が数本永久歯になってから始めます。
12歳臼歯(前から7番目の歯)が上下左右に生えている、または生えそうな時期になると、治療内容は成人の矯正と同じになります。
生え変わりの状況別に見る、当院の開始の目安
| 生え変わりの状況 | 当院の考え方 |
|---|---|
| 乳歯のみ(幼児期) | 装置は付けず経過観察 |
| 上の前歯2本・下の前歯4本が永久歯 | スタート時期の目安 |
| 奥歯の乳歯が抜け始めている | 奥歯が数本永久歯になってから開始 |
| 12歳臼歯が生えている・生えそう | 内容は成人の矯正と同じ |
小児矯正は自由診療(公的医療保険が適用されず、全額自己負担)です。料金は矯正精密検査・診断が33,000円(税込)、小児矯正治療が55万〜66万円(税込)です。矯正開始から終了までの装置料・調整料を含みます。
歯を動かす期間は平均2年前後で、その後に保定期間が必要です。リスクには、装置による痛みや違和感、むし歯・歯周病のリスクの上昇、治療期間の個人差などがあります。詳しくは矯正歯科治療の一般的なリスクと副作用をご覧ください。
受け口は早めが望ましく、上の前歯が1本でも内側なら相談の時期

反対咬合(受け口)は、ほかの歯並びより早めの相談が望ましいと当院では考えています。上の前歯が1本でも下の前歯より後ろに生えてきたら、スタート時期の目安です。6歳(年長)から始める子もいます。
骨格が関わる受け口は、成長を見極めて時期を決める
日本歯科医師会は、アゴの骨の大きさに問題のある受け口(骨格性反対咬合)では、骨の成長を見極めてタイミングを選ぶ必要があり、治療を何回かに分けることもあると説明しています。[1]
また、反対咬合の人には、舌が低い位置にあるなどの習癖が見られることも指摘されています。[3] 習慣の確認も含め、早めにお口の状態を見ておくと判断しやすくなります。
第1期で整っても、中高生の成長期に再び反対になることがある
受け口は、第1期治療で噛み合わせが良くなっても、中高生の成長期に再び反対になることがあります。その場合は第2期治療が必要です。成長が止まってからの治療になることもあり、目安は高校生からです。
小学3年の冬休みごろまでに、一度お口の状態を見せていただくことを勧めています。反対咬合では、治療期間が3年になる場合や、反対咬合用の装置の効果が期待される12歳までになる場合があります。
出っ歯など、受け口以外は生え変わりを見て決める
出っ歯の場合は、第1期でのあごの治療のあと、高校生以降の第2期で永久歯を抜いて前歯を引っ込める方法もあります。当院は、できるだけ永久歯を抜かずにすむ治療を考えます。ただし、歯並びや骨格の状態によっては、抜歯が必要になることもあります。
まとめ
- 開始時期は年齢で決まりません。 日本歯科医師会も、歯ならびやかみ合わせの状態で大きく異なるとしています。[1]
- 当院の目安は前歯の生え変わりです。 上の前歯の永久歯2本・下の前歯4本の頃が、スタート時期の目安です。
- 幼児期は経過観察が基本です。 健診で指摘されても、早くて前歯が生え変わるまで装置は付けません。指しゃぶりなどの癖は4〜5歳ごろまでにやめましょう。
- 受け口は早めの相談が望ましいです。 上の前歯が1本でも下の前歯より後ろに生えたら目安で、小学3年の冬休みごろまでに一度ご相談ください。
- 小児矯正は自由診療です。 精密検査・診断33,000円、小児矯正55万〜66万円(税込)で、歯を動かす期間は平均2年前後です。
「うちの子はまだ早い?もう遅い?」と迷うときは、アップル小児矯正歯科の矯正相談で、前歯の生え変わりの状況を確認できます。相談は無料(むし歯チェックは保険診療)で、その場で治療を決めなくて大丈夫です。流れは初めての方へ(初診の流れ)でご案内しています。ご家族で聞きたいときは、お電話(0120-567-418)でもご相談ください。
参考文献
[1] 日本歯科医師会「矯正歯科 – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」jda.or.jp
[2] 日本歯科医師会「歯とお口の発生と育ち方 – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」jda.or.jp
[3] 日本歯科医師会「口腔習癖(指しゃぶりなど) – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」jda.or.jp








