子供の前歯が生えてこない?その原因と歯並びへの影響について
「子供の前歯がなかなか生えない」という質問や相談を受けることがあります。
生えてくる時期には個人差があるので、ほとんどの場合はしばらく様子を見ていれば問題ありませんが、いつ生えてくるのか不安に思ったり、歯並びにどんな影響があるのか心配になりますよね。
今回はこうした疑問についてお答えします。
前歯が生えてこない原因
一般的に前歯が生えてくるのは7歳前後といわれています。お子さまによっては5歳ごろから生えてきたり、9歳になってから生えてきたりします。
問題のない場合が多いものの、半年ごとを目安に様子を見て、それでも生えてこない場合は受診してください。レントゲン写真を撮影し、以下の2つの原因に該当する場合は治療が必要となるでしょう。
歯茎が分厚い
歯茎が分厚いために前歯が出てこない、生えにくい場合があります。対処法としては、歯茎に切れ目を入れて前歯を出しやすくします。
治療中は麻酔をするため痛みを感じることは少なく、血も出にくいので安心してください。ただし麻酔が切れた術後は歯茎の腫れや痛みを感じる場合もあるので、そのときは痛み止めを処方してもらいましょう。
障害物がある
障害物とは「正中過剰埋伏歯」という余分な歯のことを指します。これがあることによって前歯が正常に生えてこなかったり、歯と歯の間に隙間ができてしまいます。
対処法としては、埋まっている余分な歯を手術で取り除きます。
歯並びへの影響
前歯がなかなか生えてこない状態を放置しておくと、その隙間を埋めようと他の永久歯が圧迫されたり、倒れこんだりして歯並びの崩れにつながります。
症状の程度によりますが、歯並びを整えるには歯列矯正が必要となる場合があります。ワイヤーやマウスピースを使うため口内に違和感があるのはもちろん、高額な治療費もかかるので、前歯の生え方が遅いと感じたときはなるべく早めに歯科医院を受診しましょう。
まとめ
今回は前歯が生えてこない原因や対処法について解説しました。ほとんどの場合しばらく待てば生えるとはいえ、歯並びに影響を与えるケースがあったり、手術が必要な場合もあります。
少しでも気になることがあれば自己判断せず、歯科医師に相談してください。当院でもお問い合わせフォームよりご相談を受け付けております。